ニュースレターは発行回数が増えるほど効果を発揮します。それは「ザイアンスの法則」で接触回数が増えるほど親密さが増し、信頼感が高まるからです。成果ができるには時間がかかりますが、効果が存分に発揮されるまで焦らず定期的に発行を続けることが大切です。
ザイアンスの法則がニュースレターの効果アップさせる
突然ですが、「繰り返し接すると好意度や印象が高まる」といわれる、「ザイアンスの法則」をご存知ですか?
たとえば、毎朝の通勤時間帯でよく同じ電車に乗っている人、よく行くカフェで見かける人は、話したことがないのに知っている人のように思える、近所のコンビニでいつも会計してくれる人、郵便配達や宅配便の人も、あいさつ程度の言葉を交わしていなくても、なじみで近い人に感じる、などは「ザイアンス効果」です。
「ザイアンスの法則」は、ニュースレターが目指すゴールの1つ
ニュースレターは最初のうちは手間がかかりますし、途中でネタ切れなどを起こし、定期的に発行することがだんだんおっくうになってくることもあると思います。また、早期的な成果ではなく、長期的な効果を目的としたツールですので、根気が必要です。
ですが、そういう人こそ、思いとどまり、発行を続けてほしいと思います。 なぜなら「ザイアンスの法則」は侮れないからです。
人は知らない人、あまり親しくない人には関心を抱かなかったり攻撃的に接したりします。しかし、接触回数を重ねれば重ねるほど、自然と親しみを感じるようになります。それも、直接会話をしたことがない人にでも、なのです!
繰り返しになりますが、毎日の通勤で同じくらいの時間帯に道を歩いている人、電車待ちをしている人など、その人と直接話をしたことなどはなくても、なんとなく「いつものあの時間の人」として「知っている」感覚が生まれ、親しみを持つようになります。この効果が、ニュースレターでは大いに役立つのです!
お知らせを途絶えさせず、ニュースレターを定期的に送ることが重要
ニュースレターを定期的に作成し、相手の人に送り続けることこそが、まさに「ザイアンスの法則」にのっとった行動になります。ニュースレターを介した接触回数が多くなればなるほど、相手の中にあなたのことを存在させますし、あなたのことを「知っている人」と認識してもらう確率も高まります。
もし送り先が、遠方にいてほとんど会う機会がなかったり、あなたと一度しか会ったことがなかったりしても、ニュースレターを送り続けていることで「ザイアンスの法則」も生き続けます。そうすれば、ふとした時にあなたのことを思い出してもらえる可能性がアップします。そして、次に会った時も昔から接点のある人として関係を膨らませることができるのです。
ニュースレターは、人間関係があまりない人や久しぶりの相手に有効
異業種交流会に参加して名刺交換したもののその後は特にコンタクトしていない、打ち合わせはしたもののその後はお互い連絡が途絶えてしまった、など、いくつか思い当たるのではないでしょうか。
- ・交流会であいさつをした後、特に顔を合わせていない
- ・一度、打ち合わせをした後、やり取りが途絶えてしまった
- ・Facebookでつながっているが、ほとんど知らない
- ・遠方にいるためつながりが疎遠になっている
そんな人たちにニュースレターを送ることはとても効果的です。
顔を合わせることはできなくても、ニュースレターを定期的に届けることにより、あなたの存在を相手の意識に置き続けることができます。
それにより、すぐに連絡がこなくても、ふとしたときにあなたのことを思い出してくれたり、何かの拍子に連絡をくれたり、紹介してくれたりということが発生します。
身近なひとはあなたのことをよく知っている人たちだと思いますが、あなたのことを印象付けたいという、あまり親しくない人にニュースレターを送ることで、前から知っているような感覚を持ってもらうことができます。
すると、次に会う機会があった時、それが実際に会うのが2回目であったとしても、「いつも読んでますよ!」という会話からスタートすることもあります。そうなれば、アイスブレイクは既に終わっているようなものです。自然と次の会話に移ることができるでしょう。
ニュースレターを送り続けることで、気がつけば他社との差別化が図られている
ニュースレターは短期的な効果を発揮するツールではありません。しかし、言えることは、「やり続ければ成果が出る」ということです。そして、やり続けるということは、他社が追い付いてこられなくなるということです。
そこにポイントがあります。どんなことでも言えますが、コツコツと積み上げてきたものには、そう簡単には追いつけません。たとえば、10年以上更新し続けているブログ、定期的に開催している講演などのコンテンツは、大手でなくても人気があったり上位表示されていたりし、追いつこうと思っても困難です。
これはニュースレターも同じで、定期的に発行し、接触頻度を高めていれば、相手があなたに抱く好感に加え、「他社が入ってくる余地がなくなる」のです。もし他社が、あなたが積み上げた好感や信頼度を上回ろう、あなたを追い抜こうとするには、あなた以上にニュースレターなどを発行するか、予算を投入し広告を打つなどするしか方法はなくなります。そうなったらむしろ好都合です。
ニュースレターは広告に勝る。多額の広告費をかけるより親密さで勝利する
多額の宣伝費投入し、高い発行頻度ので届くニュースレターは、「DM」や「チラシ」と変わらなくなりますから、受け取る人の印象もニュースレターとは別物です。明らかな宣伝物や頻繁に届くメッセージに好感を抱く人は多くありません。
また、広告は「読み物」であるニュースレターとは別に位置づけられるツールです。つまり、相手はニュースレターという土俵での勝負から降り、広告で勝負することになりますが、広告はニュースレターとは違い、「セールス」がメインです。ブランディングを意識した広告は大手企業は別にして、中小企業が続けることはなかなか困難です。 そして広告を頻繁に打つことはあまり効果的ではなく、よほどうまくやらない限り、過剰な宣伝は相手に嫌悪感を与えます。
結局は、「親密さ」という決め手を持つあなたが勝つことに変わりないのです。
ニュースレターの効果が出るには時間がかかるが続ければ成果につながる
ニュースレターは短期的な効果を発揮するツールではないので、焦れるかもしれません。しかし、“コツコツ”にかなうものはないな、と私は思います。
定期的に発行し、継続することが、顧客との関係をつなぎ、信頼感を高めることになりますので、実際に弊社クライアントの例を挙げますと、約一年間、毎月発行し続けた結果、大手取引先から
「バックナンバーを送ってほしい」
「部署のメンバーで回し読みしている」
といった声をもらうことができました。
その会社はコロナウイルス感染症の影響が各企業に及ぶなかで、2020年4月現在「弊社の営業ツールはニュースレター」と明言し、今も変わらず発行を続けています。
まとめ:ザイアンスの法則な短期間では効果薄。定期的なニュースレターの発行で成果につなげよう
今回はニュースレターにおける「ザイアンスの法則」についてお伝えしました。効果がどれくらいで出るのか、発行頻度や部数によって異なりますので一概にはいえませんが、少なくとも半年、一年といったスパンで考える必要があります。
しかし、続けていれば実を結ぶ時が来ますし、その時には他社が入る余地がないほどの結びつきや信頼感を得ていることでしょう。そのような成果を出すためにもニュースレターの発行を長期間続けることをオススメします。
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