ニュースレターは売り上げ・成果において即効性はあるのか?という点で、「ありません」とお答えしましたが、やはりどうしても成果が見えてこないと焦りが出てくるもの。
ニュースレターは根気が必要なツールといえるかもしれません。
成果が出てくるまでどれくらいの期間が必要なのか?
多くの方が気にするこの答えですが、結論らしい結論はありません。答えはあってないようなものです。
個人的には、早くて半年から一年程度はかかるのではないかと考えています。
ただ、ポイントは「何をもって成果とするか」です。
これはWEB集客などでも同じことが言えますが、
成果=ゴール、をどこに置くかによって大きく変わってきます。
問い合わせなのか? 契約(販売数)なのか? 売上なのか?
WEBの場合はアクセス数なども関わってきますが、
ニュースレターの場合は購読者数がどれくらい増えるかを目標数値とすることも可能です。
何をもって成果とするのか?
まず大切なのが、焦らないこと。
ニュースレターは単発で終わる施策ではありません。
定期的に発行を続けることがポイントです。
半年、一年は当たり前で何年も発行し、クライアントとの関係を継続することが目的ですので、
ニュースレターに早期の成果を求めるのは、間違っているといっても過言ではありません。
よく考えてみてください。訪問型営業に例えると、
一度や二度、お客様先に訪問したところで顔を覚えてもらえるのがやっとではないでしょうか。
その時点で人間関係を構築できれば御の字。もちろん、商品・サービスを購入していただくのは困難です。
幾度となく訪問し、顔を覚えてもらい人間関係を構築することで信頼が生まれ、そこから商談となるのだと思います。
ニュースレターでも同じことが言えます。一度や二度送ったところですぐに反応があることはほぼありません。
半年、一年、二年と継続して発行することでクライアントとの関係が少しずつ強くなっていくのです。
実際、弊社の例を挙げますと、やはり、どのクライアントも半年程度ではあまり多くの効果は見られません。
「ニュースレターはじめたんですね」という声をいただく、といったことは聞きますが
(それも成果の一つとも言えますが)、
問い合わせが増えた、売上が伸びたという、
事業に具体的な影響が出るほどの成果は出ないのが現実です。
継続はいつの日か実を結ぶ!
ただ、続けていればやはりどこかで実を結ぶことも事実です。
弊社のクライアントの場合、ある日、大手取引先からメールで、
「部署内で回し読みしている。バックナンバーを送ってほしい」と連絡を受けたそうです。
思いもしなかった連絡だそうで、
このメールがいきなり受注につながらなくても、取引先からの信頼を十分に得ていることは間違いないでしょう。
ちなみに、このニュースレターを作成している企業は「当社の営業ツールはこのニュースレター」と言い切るほど、ニュースレターを企業戦略の軸としています。
このように、直接の問い合わせや売上でなくても、
ニュースレターを発行し続けたことによる「取引先からの反応」も、
成果の一つといえるのではないでしょうか。
そこでオススメしたいのが、
問い合わせや売上を成果とするよりも、
半年から一年程度、発行を続けた時点での購読継続率や、お客様のアンケートでの評価などに重きを置くことです。
業績以外にも成果があるとしたら?
また、そのように考えると、成果の対象はクライアントに限りません。
例えば
「自社でスムーズに制作できるようになった」
「社内の制作力が上がった」
「社員の主体性が高まってきた」
「社内コミュニケーションが活発になった」
なども、ニュースレター制作によるものともいえます。
まとめ
いずれにしても、ニュースレターは早期に成果が出る施策ではありませんから、焦ってもあまり意味がありません。
早期の成果を求めるのであればお金をかけた広告宣伝のほうが向いています。
つまり、問い合わせや売上など業績に直結することを求める施策ではないと認識しておく必要があります。
業績に結び付いているかは、早くとも半年、一年くらいは見ておきたいところです。
さらにいうと、費用対効果というよりも、顧客との関係性を継続するための必要コストと考えても良いくらいです。
つまり、単純なCPAでは計れないのがニュースレターです。
また、ニュースレターは問い合わせや売上を目的とした施策でもありません。
クライアントに認知してもらう、信頼してもらうことが目的です。
認知や信頼はすぐに高まるものではありません。
「ローマは一日にして成らず」です。