ニュースレターにおいて「雑学」は掲載に向いているコンテンツなのか?
ニュースレターの作成についてよくある質問の一つに、
「雑学的なコンテンツはあった方が良いのか?」というのがあります。
ニュースレターを継続して作成するには、いくつかのコンテンツを用意しておく必要があります。
ニュースレターに掲載していく内容は基本的に「クライアントにとって役に立つ情報」であり、
その前にお客様にお伝えしておきたいのは、自分を知ってもらうための「自己開示」です。
お役立ち情報とは、商品・サービスの特長や安さ、他社との違いのことではなく、
「クライアントが読んでよかった」と思うような情報です。
たとえば、弁護士であれば、以下のような感じです。
◆掲載するべき情報(役立ち情報)
・最近の事件・ニュースの簡単な解説
・普段からの弁護士の活用法
・(出せる範囲で)事例
◆掲載するべき情報(自己開示)
・自身の趣味など
・お客様の声
・仕事についての考え方(弁護士を志したきっかけ、ヒストリー的なこと)
一方、読んでいてあまり歓迎されない記事は以下です。
◆掲載に向かない情報
・勝訴した話など(自慢)
・他の弁護士とどう違うのか(他の弁護士を否定するような内容)
・法令や国の判断などに関する意見や批判的な記事
雑学となると、これら以外のネタとなりますが、私は基本的には「必要ない」と考えています。
一息つけるようなネタとしては「アリ」ですが、ニュースレターはそもそも、役立つ情報を提供し続け、クライアントからの信頼度を高めるのが目的です。
ですので、雑学を掲載することで、多少の「親密さ」は増すかもしれませんが、
BtoBツールとしてニュースレターを使用している以上、雑学は不要と言えます。
※BtoCの場合、例えば薬局、美容室などは雑学が多少の清涼剤になる可能性はあります。
ニュースレターの原稿に雑学を推奨しないもう一つの理由
私が雑学を掲載することにオススメしない理由は、意外と手間がかかるからです。
雑学をレギュラーコンテンツにした場合、毎回ネタを考える必要があります。
・どのようなネタが面白がられるか?
・雑学はどうやって入手するのか?
これを毎回考えながら原稿を作らないといけません。
私が考えるのは、これらに頭を悩ませるであれば、自身の仕事関連の役立ち情報を掲載した方が、
あなたを「専門家」としての地位を固めるのに有効だと思います。
また、仕事関連の記事であれば、日ごろあなたが行っていることですので、
ネタ探しに困ったり、書く内容に困ったりすることも少なくなるはずです。
同じ原稿作成という時間をどのように使うかの問題ですが、
自身の仕事への信頼度を高めることのない雑学は、掲載には適さないというのが私の答えです。
まとめ:ニュースレターに「雑学」を掲載するのは、できるだけ避けよう
ついつい掲載したくなるコンテンツが「雑学」ですが、多くの場合、「季節」「慣習」といった、
どこかで聞いたような話を掲載することになりがちで、興味を持ってもらうような原稿に仕上げることは困難です。
そして実際にはほとんど読まれることもなく、紙面の無駄遣いとなる可能性も高いです。
ニュースレターはあなたとクライアントを結ぶツールですが、
もともとの役割を考えた場合、クライアントの認知度、信頼を高めることが主でなくてはいけません。
もし掲載するのであれば、少なくともあなたの仕事やあなた自身に関連する雑学であることをオススメします。